体を温める効果とは?

体を温めることは、ダイエットで痩せるために欠かせません。
なぜなら体温が高ければ血行がよくなって、脂肪の燃焼効率と基礎代謝がアップするからです。
血行がよくなれば、肌のすみずみにまで栄養と酸素がいきわたるので、女性にとっては「美容」のためにも見逃せません。

体温を計る女性

ところが最近は36度を下回る、35度台の「低体温の女性」が増えています。

低体温は、冷え性とは違います。
冷え性はたんに手足の末端が冷えることですが、低体温はもっと深刻で、”内臓にまで冷えが及んだ状態”です。

つまり冷え性を放置していると、低体温に移行していく危険があるということですね。そうなると免疫力が低下するので、病気やガンの温床に。体を温めることは、ダイエットだけではなく、健康のためにも重要なポイントといえそうです。

ちなみに低体温は、寒いという感覚とは異なります。
ふつう、寒さは皮膚の表面で感じるものですが、低体温は内臓が冷えている状態なので、本人は気づいていないことが多いのです。たとえば、「汗っかきなのに低体温症」ということもあり得るわけです。

体温が下がると、効率的に脂肪を燃焼できなくなり、太りやすい体質になります。
体温が1度低いだけで、1日あたり約140kcalが消費されなくなるといわれています。そこでダイエットで痩せるためには、意識的に体を温める努力が必要になってきます。

体が冷える原因とは?

現代は、冷え性になってしまう原因がたくさんあります。
体温を下げてしまう原因は、冷房の影響のほかに、以下のようなものがあります。原因がわかれば、体を温める方法も見えてきます。

  • 運動不足 →筋肉量の不足
  • 長時間、同じ姿勢でいる →筋肉がこわばる →血液やリンパの流れがとどこおる
  • 朝食抜きダイエット →朝はもっとも体温が低い。朝食を摂らないと1日中体温が上がらない
  • 食べ過ぎ →消化に手間取ると、胃腸にばかり血液が行って、ほかの部分が低体温に
  • 水分の摂り過ぎ →体内の余分な水分が体温を奪うことに
  • ストレス →交感神経が優位になって血管が収縮
  • 鉄分不足や排気ガス* →細胞に十分な酸素を供給できない。 →エネルギーを作れない

(* 鉄分が不足すると、血液中のヘモグロビンが酸素と結合できません。また交通量の多い場所で有酸素運動をすると、排気ガス中の一酸化炭素が、酸素の代わりにヘモグロビンと結合してしまいます。)

低体温になる最大の原因は、運動不足です。
言い換えると運動を習慣にして、しっかりと筋肉をつけていけば、冷え性や低体温を防ぐ防波堤になります。なぜなら筋肉は、ただ存在するだけでエネルギーを消費するからですね。そのときに生み出される熱が、体を温めることに。

低体温になる原因としては、体を冷やす飲み物や食べ物もあります。
東洋医学では食べ物を、体を冷やす涼性のものと、体を温める温性のものとに分けて考えます。夏に喉が渇いたからといって、冷たいものをがぶ飲みすると、体を冷やすことになります。

そのほか、下着による無理な締め付けも要注意です。このようなスタイルで眠りに入ると、血行が阻害されて体温が下がってしまいます。睡眠中は、ただでさえ体温が下がりやすい時間帯なので注意が必要です。

体を温めるには?

体を温める方法は、大きく分けて2種類あります。
体質を変えて、恒常的に体温を上昇させる方法」と、「一時的に体温を上昇させる方法」です。
根本から体質を変えるやり方には、筋トレや骨盤矯正などがあります。

いっぽう、一時的に温めるやり方には、入浴や温かい食材の摂取などがあります。
食事(とくにたんぱく質)をしっかり摂ることも、一時的に体温を上昇させます。こういった「応急処置的な方法」の欠点は、しばらくすると、また体温が下がってくることです。ですから全身に筋肉をつけることによって体質を変えつつ、こういった対症療法を併用していくことがポイントになります。

効果的に体を温めるには、前項の「体が冷える原因」で書いたことと反対のことをすればいいわけです。
でもそれでは、「~しない」という消極的な対策にとどまってしまいます。そこで、より積極的な観点から、誰にでも簡単に実践できる方法をご紹介します。体を温める方法には、以下のようなものがあります。

  • 筋肉をつける(とくに下半身) ・・・ 筋トレ。たんぱく質の摂取も大切
  • 三度の食事をしっかり摂る ・・・ とくに朝食をしっかり摂る
  • 全身浴 ・・・ シャワーでは体が温まらない
  • 半身浴や足湯 ・・・ 全身浴よりも、体の芯から温まる (理由は後述)
  • 体を温める食材を摂る ・・・ 黒酢、ショウガ、唐辛子、にんにく、シナモン、鍋など
  • 褐色脂肪細胞を活性化させる ・・・ 寒冷刺激を与える
  • 湯たんぽ ・・・ 免疫力を上げて、ガンを撃退
  • 腹式呼吸 ・・・ 自律神経の調整
  • 指圧やマッサージ ・・・ 足裏のツボ指圧、 首とお腹をさする

それでは、主要な部分に関して、くわしく解説していきたいと思います。

体を温める方法① ~筋肉をつける

下半身を鍛える女性

体が冷えると血行が悪くなります。
逆にいえば、血行を促進できれば、体が温まるといえます。

足は第二の心臓といわれ、末端の血液を心臓へ押し戻すポンプの役割を果たしています。そのため、足の筋肉を鍛えるとポンプの働きが強化され、静脈血がスムーズに心臓へと戻っていくようになります。その結果、全身の血行がよくなるわけです。

極端にいえば、足に十分な筋肉がある人は、心臓を2つ持っているようなものです。ポイントは上半身の筋肉ではなく、下半身の筋肉を鍛えるだけで、体を温めることができるということ。

その反対に、下半身を鍛えずに、”上半身の筋肉だけ”を鍛えるような運動は危険です。
足元の血液が効率よく心臓に戻らないために、全身の血行促進にはつながらないからです。それだけではなく、上半身の筋肉だけしか鍛えないと、心臓にかなりの負担がかかってしまいます。ですから、下半身を優先的に鍛えていきましょう。もちろん下半身と並行して、上半身も鍛えていけば理想的です。

下半身に筋肉をつけるエクササイズとしては、膝を屈伸させるスクワット運動が、その場でできて手軽なのでオススメです。

運動時の注意点としては、通気性のよい服装をするということ。
通気性がよくないと熱がこもります。そうすると体は、発汗することによって体温を下げようとして、皮膚の表面に血液が集まってきます。それでは肝心の体の内部や筋肉に、あまり血液が行かなくなってしまいます。
その結果、深部体温が下がってしまい、運動することで、逆に低体温に・・・。ですから暑いのに、わざわざサウナスーツを着込んでエクササイズすることは、全くのナンセンスといえます。健康を害するだけです。

体を温める方法 ② ~食事

体を温めるには、下半身の筋肉量を増やしながら、そのほかの方法も取り入れていくと効果的です。
筋トレと同じくらい大切なことは、しっかりと食事を摂ることです。極端な食事制限や食抜きダイエットをすると、食後に体温が上昇しなくなります。また内臓の材料も不足して弱ってくるので、全身の代謝が低下して、ますます体温が下がってしまうことに。

食事をすると交感神経が優位になるため、しぜんと脂肪細胞が燃焼し、熱を発するようになります。
これによって、自然のうちに肥満を予防しています。つまり食べることはダイエットにもなっているわけですね。

朝食などを抜くと、食後に体温が上昇しなくなるので、体が冷え切ってしまいます。
とくに朝は、1日のなかで体温が低い時間帯。もしも朝食を摂らないと、1日中低体温のままということに。
冷え性の克服のためには、まずは筋トレの習慣を身につけ、それと同時並行で、朝食をかならず摂ることを心がけていきましょう。それが脂肪の燃焼効率のアップにもつながっていきます。

体を温める方法 ③ ~入浴、マッサージ

そのほかのオススメは、半身浴足湯です。
全身浴のほうが体が温まりそうですが、一部分だけを温めたほうが、体の芯まで温度が上昇します。

全身浴だと皮膚まで温めることになるので、体温の上昇が体全体に分散してしまいます。
これでは、効果的に”体の深部”を温めることはできません。その反対に体の一部分だけを温めると、お湯で温められた血液が、皮膚に行かずに、体の内部に循環するようになります。こちらのほうが、冷え性の解消には効果的といえます。そして、もちろん脂肪の燃焼効果も、よりいっそう高くなります。

温泉を楽しむ女性

全身浴は、風呂から出ると湯冷めしやすいですが、半身浴や足湯は、高まった体温がしばらくは持続します。そのため、部分的に温める入浴法のほうが、体質の改善に役立ちます。

ただし全身浴にもメリットがあり、適度に体全体に水圧がかかるため、血液やリンパの流れを促進できるということがあります。また全身湯では浮力が働くので、リラックスしやすい面もあります。あまり熱すぎない、ぬるめのお湯なら、肩まで長時間つかることは、ストレス解消や気分転換にもなって、いいのではないでしょうか?温泉もオススメ。

そのほか、体を温めるにはマッサージも効果的です。
喉ぼとけの両脇には、「人迎(じんげい)」というツボがあります。ここをさすると、甲状腺に刺激を与えることができます。甲状腺は、全身の代謝を活発にするホルモンを分泌するところ。喉ぼとけの両脇を、両手の指先を使って、上から下に軽くさすってみましょう。新陳代謝がよくなります。ということは体が温まるわけです。

へその周囲をさすっても、体が温まってきます。腸は体温を司る場所だからです。片方の手で、おへその周囲を時計回りにさすってみましょう。数分もすれば、体がぽかぽかしてくるはずです。自家発電ですね。

ちなみにアルコールは、飲んでいるときには一時的に体温が上昇します。
しかし数時間後には、アセトアルデヒドという毒素に分解され、体温が下がってきます。そのためお酒を飲みすぎると、その反動で、かえって体を冷やす結果に。お酒は、少量だけをたしなむ程度にしましょう。

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