痩せるツボの指圧

痩せるツボ

痩せるツボと聞くと、そこだけを押していれば、体脂肪がどんどん燃焼していくと思われるかもしれません。
でも実際には、ツボ押しで食欲を抑制することによって、食事量が減って減量していくという流れになります。

私の経験では、こちらでも書いているように、だまっていても脂肪が減っていくツボは、薬指の爪の根元だけです。この箇所を指圧すると、交感神経が優位になります。足の薬指でも同様です。

その結果、アドレナリンやノルアドレナリンが活発になり、あなたの体脂肪をどんどん分解して燃やしてくれるわけですね。

しかし、そのほかの痩せるツボといわれるものは、ほとんどが「食欲抑制のツボ」です。
食欲を抑制するには、こちらにあるように、よく噛んでヒスタミンを分泌させれば簡単にできます。また、血糖値の上昇やレプチンの働きを利用したりもできます。

そのため、私はあまり食欲抑制のツボに価値を見出せないのですが、人によっては咀嚼と併用することによって、さらに強く食欲抑制に働くかもしれません。そこで、食欲を抑制できるとされている「痩せるツボ」を、いくつかご紹介します。ページの最後では、全身の血行をよくする「足裏のつぼ指圧」もご紹介しています。
足裏の刺激は食欲の抑制というよりも、各臓器の代謝を活性化させます。その結果、消費カロリーを高めるという流れになります。また自律神経の調整効果もあるので、ダイエットで痩せるさいに有利になります。

痩せるツボを押すと、食欲の抑制を期待できる

顔にある痩せるツボ

顔には、二つの痩せるツボがあるといわれています。
それは人中(じんちゅう)と飢点(きてん)です。人中は上唇の上、鼻の下にあります。ちょうど門歯の付け根辺りになるでしょうか。ここを人差し指1本を使って、ジワッと指圧します。

痩せるツボに限らず、ツボ指圧全般に言えることですが、痛すぎるほど強く押すと逆効果になります。
かえって血行が滞るからですね。もしも強く押して内出血でもしたら、血流が阻害されてしまうのは分かりますよね?人中を押すときは、「刺激を感じるけれど気持ちがよい」程度にします。

もう一つのツボ「飢点」は、耳の前にあります。
厳密に言うと、揉み上げと耳の間の箇所。耳の端には、ぽこっと出っ張った、かわいらしい膨らみがありますよね?ここを耳珠(じじゅ)といいます。この耳珠の、やや上あたりに飢点はあります。そのあたりが凹んでいるかと思います。こちらも同様に、人差し指でやさしくもみましょう。回しもむ「捻転(ねんてん)」でもいいでしょう。

人中と飢点の痩せるツボは、食事前に押すと効果的です。
それによって食欲抑制に働くので、食べすぎを防ぎ、摂取カロリーを少なくできるというわけです。ただ前述したように、食欲抑制効果は咀嚼のほうが強いので、まずはよく噛むことを実践しましょう。それを補佐するために、痩せるツボを活用するという位置づけが理想的です。

顔には人中と飢点という、二つの「痩せるツボ」がある

痩せるツボは耳にもある

耳つぼの位置

痩せるツボは、耳つぼダイエットとしてご存じの方もいるでしょう。耳つぼも前述した顔のツボと同様に、食欲を抑制することで食事量を減らします。その結果、ダイエットで痩せるという流れになります。

耳つぼを押すだけで、脂肪が分解・燃焼するわけではありません。消費カロリーが増えるのではなく、食欲に働きかけることによって摂取カロリーを減らしていくわけですね。

先ほどの飢点のツボは一見、耳つぼのようですが、実際の耳つぼは耳の中にあります。
耳は複雑な構造をしていますよね?ですから、うっ血しやすく、血流が滞りがちな場所でもあるのです。

耳つぼは、実際には6つくらいあるのですが、個人での指圧は難しいので、ここでは代表的なツボを2箇所ご紹介します。ここなら見つけやすいですし、押しやすいと思います。まずは、最も代表的な痩せる耳つぼである「肺点」。ここを指圧すると、食欲抑制に効果があるといわれています。

次は「内分泌」のツボ。ホルモンバランスを正常にして、インスリンの分泌量を整える作用があります。
一気にインスリンが分泌されると、脂肪へと蓄積されやすくなりますが、それを防ぐ効果が期待できるわけですね。二つとも、食事の直前にもんでおくとよいでしょう。

肺点のツボは耳に対して垂直に押し、内分泌のツボは耳に対して45度下方向に押すようにします。
以上、二つの耳つぼをご紹介しましたが、探すのが面倒という人は、耳をランダムに指でマッサージしてもいいのです。そうすれば、自然といろんな耳のツボを指圧することになります。力を入れすぎると逆効果なので、やさしく押すようにしましょう。

耳ツボのうち、肺点と内分泌の2箇所が押しやすい

足の裏にも痩せるツボが

足裏のツボ

足の裏には、数多くのツボが密集していることは
ご存じでしょうか?

足裏は自律神経の末端にあたり、全身の内臓とつながっています。そのため足の裏を刺激することによって、自律神経の調整と内臓の活性化を同時に行うことができます。

また足裏は、血管の最終地点でもあります。
そのため血流が滞りがちに。足裏を刺激して血流をよくすることによって、静脈血の心臓への戻り(還流)が促されます。それは心臓の負担を軽くすることにつながり、結果として全身の血行がよくなります。

足裏は、全身の内臓とつながっていると前述しました。
ダイエットで過激な食事制限をすると、内臓、とくに肝臓や腎臓の働きが弱ってしまうことに。そうなると毒素や水分を排出できなくなって、体内にたまってしまいます。これがエネルギー代謝を鈍らせ、脂肪の燃焼効率を下げることになります。足の裏をマッサージすれば、内臓が活性化するので、どんどん脂肪が燃えていく体質になれるわけですね。

湧泉のツボ

肝臓や腎臓に対応する場所(反射区)は、大まかに言うと足裏の中央にあります。このあたりは、湧泉(ゆうせん)という有名なツボと重なっています。

ですから湧泉付近を刺激することによって、肝臓と腎臓の働きが活性化して、エネルギー代謝が活発になっていきます。

湧泉を手でもむときは、上の写真のように、両手の親指を重ねると押しやすくなります。そのほかボールペンの後ろ側を使ったり、青竹踏みのように自分の体重を利用して、突起物を足で踏むと刺激しやすくなります。

そのほかダイエットに関係する「痩せるツボ」として、足の親指の中央部があります。
ここは脳下垂体(*注)に通じているので、コルチゾールの原因となるACTHの過剰分泌を抑えたり、成長ホルモンの分泌を活性化できるかもしれません。そのほか足指の根元のすぐ下(一番上の写真でいうと、左の親指の少し上)は、リンパ腺に通じています。ここを指圧してリンパの流れがよくなれば、むくみの解消が期待できます。は生殖器に通じているので、生理不順や生理痛、月経前症候群(PMS)の改善に有効です。

気づいた方もいるかもしれませんが、足の裏はちょうど頭から坐骨までと同じような配置になっています。
湧泉のあたりが腎臓や肝臓で、踵が生殖器ということは、その中間の土踏まずは小腸や大腸の消化器官ということになりますね。ですから便秘で悩んでいる女性は、踵のやや上の土踏まず(一番上の写真でいうと、右手の親指の辺り)を刺激すると、便秘の解消に役立ちます。

足裏の指圧は、自律神経を整え、内臓を活性化する

* 下垂体とは、さまざまなホルモンを分泌する内分泌器官。脳の中央にあります。自律神経とホルモンの司令塔である視床下部のすぐ下に、ぶら下がっています。

このページの先頭へ