Q. ストレスとダイエットの関係について、教えてください。

A. 慢性的にストレスがかかると、ダイエットを停滞させることになるので注意しましょう。
まずストレスがかかると、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが分泌されます。すると筋肉を分解して、それをぶどう糖にします。これは脳へとエネルギーを送るためです。結局は貴重な筋肉が分解されて、どんどん基礎代謝が低下していくことに。

でも慢性的なストレスは、筋肉を分解するだけではありません。脳に対して影響を与えていきます。

コルチゾールは分泌されると、脳へとフィードバックされます。戻るということですね。
それを視床下部が感知して、下垂体からのACTHの分泌量を調節し、結果としてコルチゾールの分泌量を減らす仕組みがあります。これによってコルチゾールの量が増えすぎないように監視し、適切な量にコントロールしているわけですね。

このようにコルチゾールは分泌されたあと脳へと移動します。
でも、あまりに分泌量が多いと、大脳辺縁系(=感情と本能の元)に悪影響を与えます。短期記憶を司る海馬が萎縮して、記憶障害を起こしたり、感情が鈍くなったりします。PTSDの患者さんなどがそうですね。

また、自律神経とホルモン系の司令塔である「視床下部」にも悪影響を与えます。
視床下部は、つねに大脳辺縁系(海馬や扁桃体)からの影響を受けているためです。視床下部に影響が及ぶと、食欲に抑制が効かなくなって食べ過ぎたり、食欲が出なくなる可能性があります。食欲中枢(摂食中枢や満腹中枢)は、視床下部にあるからです。

視床下部は自律神経の司令塔なので、ここに狂いが生じると、当然自律神経にも乱れが生じてきます。
そうなると、自律神経失調症や不定愁訴の原因に。
また脳内の神経伝達物質にも影響を与え、うつ気味になったり、イライラしたり、自暴自棄になったりする危険も出てきます。これが進行すると、摂食障害(拒食症や過食症)につながる可能性もあります。

視床下部のすぐ下には、黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンなどを分泌する「下垂体」がぶら下がっています。視床下部がうまく働かないと、こうしたホルモンの分泌にも不具合が生じることに。その結果、生理が来なくなったり、ホルモンバランスの乱れにつながっていくのです。以上のことはすべて、コルチゾールの分泌量が多くなりすぎて、大脳辺縁系へ悪影響が及んだ結果です。
ストレスが長期化しないように、無理なダイエットをしないことがダイエットで痩せるコツです。
(→よりくわしくは用語集のコルチゾールを参照)

慢性的にストレスがかかると、脳に悪影響が及ぶ

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