緑茶のカテキンを活用する

緑茶というと息抜きに飲んだり、お菓子とも相性がいいですが、ダイエットにもプラスになる飲み物です。
カロリーがゼロということも、もちろん理由のひとつです。しかし、それ以外にも緑茶には、大きく2つのダイエット効果が期待できます。これは緑茶に含まれる、渋み成分「カテキン」の作用によります。

  • 小腸内にある、余分な脂肪とコレステロールを排出してくれる
  • 血糖値の上昇を緩やかにしてくれる
緑茶のカテキン

ですから、脂っこいものを食べるときは、カテキンが含まれる緑茶を
一緒に飲めば、余分な脂肪がカットされるわけですね。

また緑茶のカテキンには、小腸で、「炭水化物をブドウ糖に分解する酵素」の作用を阻害する働きもあります。そのためGI値の高い甘いもの、つまり血糖値が急上昇するようなものを食べるときでも、緑茶を一緒に飲めば、一気に血糖値が上がることがなくなります。つまり「低インシュリンダイエット」と同様の効果が得られるわけです。

急激に血糖値が上昇すると、それにともなって膵臓からインスリンがたくさん分泌されてきます。そうなると、筋肉細胞に入りきれないブドウ糖は、その外に大量にあふれ出ることになります。その結果、多くのブドウ糖が脂肪細胞に蓄えられることに・・・。

しかし緑茶のカテキンを甘いものと一緒に飲めば、血糖値が一気に上がらずに緩やかに上昇していきます。そうなれば、各細胞でのエネルギー代謝が追いつき、ブドウ糖が脂肪にあふれ出る心配がなくなります。

緑茶のカテキン ~ デメリットと対策法

このようなカテキンの効用は、水溶性食物繊維の働きによく似ています。
水溶性食物繊維にも、小腸内にある余分な脂質を排泄したり、糖質の吸収を遅らせる働きがあるからです。食物繊維はメインの食事で摂ることが普通だと思いますが、緑茶のカテキンなら、いつでもどこでも気軽に摂取できます。おやつと一緒に飲むこともできます。ペットボトルなら持ち運びも自在ですし、習慣化しやすいと思います。

もちろん、メインの食事で緑茶を飲むこともアリです。
そうすれば脂っこいものを食べても脂肪になりづらいですし、血糖値を緩やかに上げてくれます。夕食時は、できるだけ脂肪分を抑えたほうがよいのですが、「夕食はボリュームのあるものを食べたい!」という人は、緑茶を一緒に飲むとよいかもしれませんね。

緑茶をたしなむ

ただし緑茶には、一つの大きなデメリットがあります。
それは緑茶のタンニンが、植物性の鉄分(非ヘム鉄)の、小腸からの吸収を阻害してしまうということ。

もちろん食事から、動物性の鉄分を摂取していればよいのですが、
日本人の食事には植物性の鉄が多いといわれています。ですから食事のときに緑茶を一緒に飲むと、脂肪の吸収を阻害できる代わりに、鉄分が不足する危険があるわけですね。

これを防ぐには、食事のときは緑茶を飲まないか、別の時間帯に、不足した鉄分を補うようにするといいかもしれません。鉄分は血液中にあるヘモグロビンの構成材料であり、酸素と結びつく性質があります。
つまり鉄の摂取量が少なくなると、酸素を全身に効率よく運べなくなってしまうのです。

そうなると脂肪の燃焼効率がダウンして、脂肪が蓄積しやすくなる危険があります。
また、エネルギーをうまく燃やせないことは、体温を下げることにつながり、冷え性を引き起こします。
これがまた、脂肪の燃焼効率を下げるという悪循環になります。

もし食事で緑茶を飲みたいという場合は、食後15分くらいしてから、ゴマなどで鉄分を補うのがオススメ。
ゴマには鉄をはじめ、ダイエットに有効な成分がぎっしり詰まっています。スマートに鉄分だけを摂取したいという方は、サプリメントでもよいと思います。

緑茶のカフェインも見逃せない

緑茶のカテキンは食事に対して有効ですが、緑茶に含まれるカフェインは運動に対して有効です。
別の言い方をすれば、カテキンは「摂取カロリーの減少」に役立ち、カフェインは「消費カロリーの増加」に役立つというわけです。カフェインは緑茶以外に、コーヒーやコーラ、ウーロン茶、紅茶、ココア、栄養ドリンクなどにも含まれています。

カフェインを摂取すると、交感神経系が優位になり、アドレナリンとノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。そうすると脂肪分解酵素リパーゼが活性化して、血液中にどんどん脂肪酸を放出し始めます。

もちろん、このまま何もしないと、また元の脂肪細胞に戻ってしまうことになります。
しかし緑茶を飲んで、しばらく経ってから有酸素運動をすると、血液中に流れている脂肪酸をエネルギー源にすることができます。ふつうは有酸素運動を開始してから20分くらい経過しないと、脂肪は燃えないといわれています。でも緑茶を飲んでから有酸素運動をすれば、開始後すぐに脂肪が燃焼していくわけです。

食事にも運動にも役立てられる、カロリーゼロの緑茶。
これをダイエットに活用しないなんて、考えられないことです。次の項目でご紹介している「緑茶の健康効果」を考え合わせると、人間が健康的に生きていく上で、絶対不可欠の飲み物といえないでしょうか?

ただ、どのような食材にも欠点があり、先ほどのタンニンによる「鉄分の吸収阻害作用」もそうです。
またカフェインを摂りすぎると、カフェイン中毒になって神経が興奮してくることがあります。カフェインは妊婦には禁忌とされています。妊婦がカフェインを摂取すると、胎児にそのままカフェインが蓄積していくからです。また、カフェインを摂りすぎると目が冴えてきて、夜に眠れないことがあります。カフェインの作用は4時間は続くので、寝る前の4時間は緑茶を飲まないことが賢明です。

女性の場合、カフェインの作用が、月経前症候群(PMS)による不安感や憂うつ感を増大させてしまうことがあります。ですから、もし現在、月経前症候群の問題を抱えている女性は、生理の10日前から、カフェインを含む緑茶などは控えたほうが無難です。

そのほかカフェインには利尿作用があるので、トイレに行く回数が増えます。
ですから飛行機のなかでは脱水症状になって、血液がどろどろになる危険があるので、あまり緑茶は飲まないほうがよいと言われているわけです。ふだんでも緑茶がダイエットや健康にいいからといって、そればかり飲まないで、ミネラルウォーターも飲むようにするとカフェインが薄まるので、デメリットを抑えられます。

緑茶の健康効果とは?

健康によい緑茶

緑茶の素晴らしい点は、ダイエット効果だけにとどまらないことです。

そのほかに多くの健康効果があり、生活習慣病やメタボリックシンドロームなどの予防・改善に有効であることが知られています。

ビタミンCはストレス解消に効果があり、ダイエットの敵とされるコルチゾールの分泌を抑制します。

  • 高血圧を改善する
  • 血中の悪玉コレステロールや中性脂肪値を下げる
  • がんの発生を抑えるとともに、すでに発生した、がん細胞の増殖までも抑制する
  • カテキンには強い抗酸化作用がある (ビタミンEの20倍、ビタミンCの10倍)
  • ビタミンCを多く含んでいる
  • 強い殺菌力がある (食中毒を予防する)
  • 虫歯を防ぐ (甘いものと相性がいい)
  • 微生物の繁殖を抑える (口臭を防ぐ)
  • 整腸作用がある (腸内の悪玉菌を抑えてくれる)
  • 覚醒作用がある (眠気や疲労感を除いたり、酔い覚ましに効く)
  • テアニンにはリラックス効果がある

以上のように、抜群のダイエット効果と健康効果があるのが緑茶です。デメリットを知ったうえで、上手に活用していきましょう!


ここまで続けて読まれてきた方、本当にお疲れ様でした。
ここまで述べてきた食事法の10項目を上手に組み合わせ、またご自分にあった方法をピックアップして、ダイエットの成功にお役立てください。

ダイエットで成功するには、「食事と運動はセットに」で書いているように食事の工夫だけではなく、運動も必要です。もちろん食事法の10項目を実行するだけでも、体脂肪を減らしていくことはできます。
でも、筋トレや有酸素運動などのエクササイズを取り入れることによって、「健康と美容を増進させながら
ダイエットで痩せていくことが可能になります。ぜひ食事と運動の両方を取り入れていくことをオススメします。

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