DHEAとは?

DHEA(ディー・エイチ・イー・エー)とは、副腎皮質(左右の腎臓の上)から分泌されるホルモンのこと。
正式名称は「デヒドロエピアンドロステロン」という。慢性的なストレス時に分泌されるコルチゾールも副腎皮質ホルモンだが、DHEAはコルチゾールとは正反対の働きをする。

すなわちストレスホルモン・コルチゾールは、筋肉を分解して内臓脂肪をため込んだり、高血糖から糖尿病の危険がともなう。また過度のネガティブフィードバック(詳しくは上記リンク先を参照)により、記憶と情緒に障害が生じる。免疫力が落ちるため病気にかかりやすくなり、体内の酸化も進むため、老化を早めてしまう。

それに対してDHEAは脂肪の分解を促進し、筋肉量を増やす。その結果、基礎代謝が向上して、ダイエット効果を期待できる。そのほかの特徴として、記憶力の増強や免疫力の強化、若返り(アンチエイジング)効果などが挙げられる。そのためダイエットで痩せるためには、いかにコルチゾールの分泌を少なくして、DHEAを増やすかがポイントになる。

コルチゾールもDHEAも、同じコレステロールを原料としている。(*脚注)
そのため、慢性的なストレスがかかってコルチゾールの産生量が多くなると、必然的にDHEAの産生量が減ることになる。逆もまた言える。つまり両者の産生量は、お互いに反比例の関係にあるということ。
ダイエットに有利なDHEAの分泌量を増やすためには、慢性的にストレスを掛けないように心がければよい。(これがコルチゾールの分泌量を減らすことになる)

* コレステロールは多すぎても、動脈硬化の原因になるが、少なすぎても副腎皮質ホルモンが作られなくなってしまう。コレステロールは、そのほかにビタミンDや性ホルモン、脳の神経線維、細胞膜、胆汁酸(脂肪を消化する酵素)の原料ともなる。コレステロール値が低い人よりも、正常域の上限近くにある人のほうが長生きするといわれている。

DHEAと補充療法

DHEAは性ホルモンの元となるもので、これが体内で女性ホルモンのエストロゲンや、男性ホルモンのテストステロン(アンドロゲンとほぼ同義)に変化する。エストロゲンは記憶力を向上させる働きが強く*(脚注)、テストステロンは脂肪を分解して、筋肉を増やす働きが強い。男女とも、それぞれを持っている。
女性の場合、エストロゲンが多すぎると乳がんなどの元になる。反対に男性ホルモンが多いと、男っぽい言動になったり、性衝動に駆られやすくなる。

DHEAの健康効果、ダイエット効果が注目されるようになって、DHEAを投与する治療法(ホルモン補充療法)が台頭してきた。しかし女性の場合、DHEAを投与することによって、体内に男性ホルモンのテストステロンが増えてしまう副作用もある。そうなると体毛が濃くなったり、男性っぽい言動になったりする。

やはりDHEAは、コルチゾールを抑えることによって、自然に増やすことが賢明。
もし服用するなら、性ホルモンに変換されない7-keto(セブンケト=DHEAの誘導体)を補充するほうが無難。ただし長期連用による副作用は不明なので、医師の元で使用することが大前提となる。

なお補充療法全般にいえることは、40歳未満の場合、体内のDHEA合成量は十分なので、補充する必要はない。へたに補充してしまうと、性ホルモンのバランスが崩れて過剰症の原因となる。

* 更年期以降はエストロゲンの分泌量が少なくなるため、認知症になる女性が多い。
これを防ぐには、エストロゲン様物質である大豆イソフラボンを積極的に摂るとよい。黄な粉や大豆本体、納豆などに含まれている。大豆イソフラボンには、過剰な女性ホルモンを抑える働きもある。若い女性の場合でも、月経痛や月経不順の改善、またはダイエット(脂肪燃焼)に役立つ。

ワンポイントアドバイス
DHEAを増やすことはダイエットを有利にします。
本文でも述べているように、40歳未満の若い女性の場合は、あえてサプリメントなどでDHEA(あるいは7-keto)を補充する必要はないでしょう。

副作用の実態が解明されていないので、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑えるほうに気を使ったほうがよさそうです。難しそうに聞こえますが、要は辛いダイエットをしないということ。辛い食事制限、我慢のともなうダイエットをすると、コルチゾールが増えて、DHEAが減っていくため、なかなか痩せれなくなります。ストレスをかけない効率的なダイエットをしていきましょう。

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