活性酸素とは?

活性酸素とは、非常に不安定な状態の酸素で、近くの分子を奪って安定しようとする性質がある。
その結果、分子を取られたほうは「酸化される」ことに。食べ物でも長いこと保管したり、光を当て続けることで酸化する。とくに、植物油に多い不飽和脂肪酸は酸化しやすい。体内でも同様に、不飽和脂肪酸で構成される「細胞膜」などが、活性酸素の格好の標的となる。

ふつうに呼吸するだけでも、そのうちの2パーセントが活性酸素に変わるといわれている。
活性酸素というと、悪者扱いされることが多いが、本来は外敵から身を守るために体内で作られる。

しかし激しい運動や紫外線、電磁波、ダイオキシン、排気ガス、喫煙、放射線、放射能、ストレスなどによって過剰に作られると、一転して悪玉となる。その理由は、多くなりすぎると次々に酸化の連鎖反応を起こして、周りの細胞(脂質)を巻き込んでいくため。この活性酸素が、あらゆる病気やガンの原因といわれている。反対に活性酸素を予防し、撃退できれば、健康長寿を実現できることになる。

身近なところでは肌のシミは、活性酸素によって肌が酸化されたため。
そのほか目の水晶体や網膜は酸化されやすく、白内障も酸化現象といえる。肌と目は直接、太陽の紫外線が当たる箇所なので、活性酸素によって酸化されやすい。

活性酸素が増えると、体内の脂肪(細胞膜など)が酸化されて、有害な過酸化脂質となる。
また血液中のLDLコレステロールが酸化されると、悪玉コレステロールとなる。酸化LDLは、(高血圧やホモシステインなどで発生した)血管の微細な傷にもぐり込めるほど、小さいことが特徴。そのため、どんどん血管壁にたまっていく。酸化LDLは、免疫系からは異物(外敵)と判断されるので、大食細胞のマクロファージが集まってくる。その結果、血管壁の一部が盛り上がり、通り道が狭くなって動脈硬化を引き起こす。

活性酸素を撃退するために、もともと体内には抗酸化酵素が備わっている。
これには、SOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)、カラターゼなどがある。しかし、強力な活性酸素を撃退する力はない。これを撃退するには、より強力な抗酸化物質を、食事から摂取することが不可欠。

* もっと詳しく → 悪玉コレステロールと動脈硬化

ワンポイントアドバイス
活性酸素の害を防ぐ方法には、ふた通りあります。
できるだけ活性酸素を作らない環境に身を置くことと、抗酸化物質を摂取することです。

環境の工夫としては、摂取する植物油を酸化させないように気をつけたり、タバコをやめる、受動喫煙に注意する、ストレス解消を心がける、などがあります。
そのほか、排気ガスの多い通りでジョギングをしない、紫外線に当たり過ぎない、激しい運動(苦しいほどの運動のことであり、筋トレは大丈夫)を控える・・・などが挙げられます。

抗酸化物質はビタミンに多く含まれます。
そのほか、植物の成分(ファイトケミカル)にも含まれています。色とりどりの野菜や果物を摂取すれば、自然と抗酸化物質を摂取することになります。食事からの摂取が理想的ですが、サプリメントから摂取すれば、効率的で長続きしやすいですね。

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