摂食障害とは?

摂食障害には、拒食症と過食症がある。
正式名称は、拒食症が「神経性食欲不振症」で、過食症が「神経性大食症」。両方とも医学的には、精神疾患に分類される。一旦かかると、なかなか治らず、なかには死に至るケースもある。

拒食症は読んで字のごとく、食べることを拒む症状。
栄養不足になるために、当然のことながら、どんどん痩せ細っていく。しかし本人には、自分が痩せすぎているという自覚がないことが特徴。拒食症になると、月経(生理)が止まることがあるので要注意。

生理が止まると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が滞り、脂肪が分解されにくくなってしまう。
そうなると、減っていくのは骨量と筋肉量ということに。さらに拒食症が進めば、ほとんどの脂肪が消費され、骨と皮だけの状態になるといっても言いすぎではない。過激なダイエットが原因になることもあれば、太ることに嫌悪感を抱いて、「絶対やせなければ」という強迫観念を持つことがきっかけになることもある。

当サイトでは、再三にわたって極端な食事制限に警鐘を鳴らしている。
それはリバウンドして肥満を促進してしまうから、という理由のほかに、この拒食症の危険があるため。

もうひとつの摂食障害である過食症は、大量に食べる行為を繰り返すものの、あとから嘔吐を繰り返したり、下剤を飲んだりして排出しようとする。または、過激な運動をしてカロリーを消費しないと、気がすまないといった心理状態になる。こちらは拒食症とは違い、「自分の行為は異常」という自覚がある。大量に食べる行為をするものの、そのあと排出したり消費したりするため、結局は栄養とはならない。その意味では、拒食症の変化形と見ることもできる。家庭内の問題(虐待など)が原因になるといわれている。

実際、いずれの症状も根底ではつながっており、どちらの症状にも移行する可能性がある。
つまり今まで拒食症だった人が突然、過食症になったり、その逆もいえる。摂食障害にかかっている人のうち、両方の障害を経験している人は、全体の6割に達するという統計もある。

いずれの症状も原因を突き詰めれば、脳に原因があるといえる。
それは強迫観念だったり、悩みだったり、ストレスだったりする。空腹を感じる摂食中枢や満腹を感じる満腹中枢は、脳内の視床下部にある。そのため、脳内の神経伝達物質に乱れが生じれば、食欲中枢にまで影響を及ぼし、摂食行動の統制が取れなくなることは想像に難くない。

とくに、これからダイエットで痩せていこうという女性は、過激な食事制限をすると、自律神経に乱れが生じる可能性がある。そうなると食べ過ぎに走るリスクがあるとともに、拒食症に陥る危険性も高まるため、注意を要する。拒食症は冒頭でも述べたように、精神疾患に分類される。しかし実際には、栄養失調により脳が萎縮するために、(器質的な原因によって)正常な判断ができなくなるともいわれている。

ワンポイントアドバイス
いったん摂食障害になってしまうと治療が困難なうえ、死に至るケースもあるほど危険なので要注意。もちろん治った例もあるのですが、本人もかなり辛い思いをします。
それなら、初めから原因となる「極端な食事制限」なんて、しないほうが無難ですよね?

ダイエットで痩せるために、急激な食事制限をしようと考えるのではなく、発想の転換が大切です。必ず満腹感を得てから食事を終えるようにすると、拒食症になる心配はありません。よく噛んで時間をかけて食べれば、すべてを食べ終わる前に満腹中枢が刺激されます。そうなれば食事量を減らしつつ、しかも満腹感を得ることが可能になります。

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